Erika様

たくさんの情報ありがとうございました。実はさっき、なにげなく最近(昨年の12月)新しく送られてきたポストバンクのEc-karteをながめていて気がついたのですが、前のカードについていたはずのMaestroのロゴがなくなっていました。これってどういうことなんでしょうかね。もしかしたら、ポストバンクのカードではもう日本では現金を引き出せないということなんでしょうか。

それから、私の記憶では日本の銀行のキャッシュカードには期限はなかったと思います。少なくとも私が日本にいた頃(1995年まで)はそうでした。今はどうなっているかはわかりませんが。

　ＥＣカードの更新でマエストロマークが消えている？　それは初耳です。海外で使えなくなるのかどうか、ポストバンクで確認しないと分かりませんね。
　ちなみに、私の手元にあるポストバンクのＥＣカード（13年末まで有効）には、まだマエストロマークが付いています。ドイツのポストバンクのＥＣカードは、海外では、現金払い出しも、買い物も、マエストロカードとして機能するとしか、私は聞いていないし、システムが変わったというお知らせがきた覚えはないのですが……。

　余談ですが、ポストバンクのサイトは分かりづらいですよね。さっき、マエストロカードを使って海外で現金を引き出した場合の手数料を調べようと思って覗いてみたのですが、よく分からなくて諦めました。
　ＥＣカードが発行されている振替口座の講座管理料も、最近ふと見たら、四半期で11ユーロ超も取られていて。確か以前はこの半額くらいだったのに。

　ただ、口座管理料や振り替え・現金引き出し手数料などは、私のこの二十数年の経験によればかなり変わっているので、例えば今年から、外国との送金手数料や、現金引き出しのシステム・手数料その他が変わった可能性はあるかもしれません。今度郵便局に行ったら、確認してきます。
　先日、郵便局で、最新版の郵便料金表を貰おうとしたら、郵便局の人曰く、「変わったのは外国郵便だけで、国内郵便の料金は何も変わっていないのに。」で、サイトからもダウンロードできる詳しい郵便料金表ではなく、その抜粋表しかくれないのです。
　普通のドイツ人には、外国郵便も、外国への送金や外国での現金払い出しも関係ないからって、制度が変わっても、きちんとお知らせも来ないということもありうるかも……。我々、外国人には大事なことなのにね。

　いずれにしろ、なるべく手数料が掛からない方式を優先したほうが賢明です。
　ご存知のことと思いますが、ポストバンクの場合、振替口座に給与などが定期的に振り込まれていれば口座管理料が無料になります。普通預金口座は口座管理料は無料で利子がつく。但しSparcard で直接買い物はできません。
　前述のとおり、外国では、Sparcard １枚に付き年４回まで現金払い出しの手数料無料、maestroでの買い物の手数料も無料なので、これを組み合わせる。　
　更に、多大の預金がおありの方は（私には無縁ですが）、予め申告しておくと、一定額までの利子に掛かる税金が免除されます。ドイツの定額預金の利子は、まだまだ日本より利率がいいし、何もしないと税金が２０%位掛かってしまうので、手続きを取っておいたほうが賢明です。
　ご参考まで。

　ただこの情報、昨年までは有効だったはずなのですが、もしかして、今年から大幅に変わったのかも……。どなたか、システムの変化にお気づきの方がいらしたら、情報を寄せて下さい。

Postbank Sparcard ですが、ドイツ国外の VISA PLUS マークのある ATM にて1年(1月から12月までの間)に10回まで無料で現金引き出しができます。(以前は年4回だったのが、数年前に年10回に増えました) 日本だけでなく、VISA PLUS マークさえあれば世界中のどこでも旅先で使えます。ただし、貯蓄口座であるために引出しのみで、クレジットカードのように買い物には使えません。

「年に10回」という規制が嫌な方で、オンラインバンキングができる環境にある方なら、DKB (Deutsche Kredit Bank) の VISA カード(年会費等無料です!)の方が便利と言えます。DKB では、普通の Girokonto (Internetkonto)を開設すると自動的に VISA カードもついてきて、唯一面倒なのは、この VISA カードで現金引出したり買物をするために、オンラインバンキングで Girokonto から VISA 口座へ十分な額を前もって入金しておく必要があるという一手間です。でも、VISA 口座には現在なら 1.65% の利子がつきますから、大金を一度入れておけば、すぐに使わなくても多少の利子がついてくる仕組みです。
VISA のマークがついている ATM なら、世界中どこでも、回数の制限なしに無料で現金が引き出せます。EU圏内での買物なら普通に購入金額のみが後日引き落とされますが、日本などEU圏外で買物に使う際には、購入額の1.75% の"EU圏外での利用料金"(Auslandseinsastzgebuehr)が上乗せされます。ご参考まで。

　旅人様。
　
　最新の貴重な情報、ありがとうございます。
　クレジットカードというのは、買い物の際には手数料は店側の負担、現金払い出しの場合にはクレジットカード会社に対する借金となり、後日、手数料というより利子が加算されて請求されると認識していたのですが、DKB (Deutsche Kredit Bank) の VISA カードの場合には、方式が違うのでしょうか？
　Girokonto から VISA 口座へ十分な額を前もって入金という手続きを踏むことで、カード会社に対する借金とは看做されなくなるのでしょうか？

　いずれにしろ、利子の非課税枠（単身者で年800ユーロくらい）申請は、1つの銀行にしか提出できないので、振替口座から利率のいい貯蓄口座まで揃えた銀行に申請する方が有利で楽、と思います。Postbank でも、Sparcard の利率は低いですが、長期の定額預金Kapitalplusだと、90年代には年利数％などという時期もありましたから。

　更には、昨今は、Bahncard や通販の会員カードなどが年会費無料のクレジットカードと提携していることも多い。
　この場合、例えばBahncard が年会費無料のVISAカードと提携し、それがPostbankのGirokontoから引き落とされるとすると、仮にPostbank EC-Karteがmaestroカードとして機能しなくなっても、VISAカード提携のATMで現金を払い出したり、買い物したりすることが出来るようになる。つまり、まるこさんの疑問は解決されてしまうような気がするのですが？
　でもその場合、買い物はともかくとしても、現金払い出しの場合には、VISAカード会社に所定の手数料を払うことになりませんか？

　それにしても、Sparcard の国外払い出しは、もう数年前に、年10回まで手数料無料になっていたのですね。私が初めて利用した90年代半ばには、まだSparcard ですらなく、預金通帳方式のSparbuch.　金融機関の窓口で手続きしなければならず、持ち運びにも苦労しました。
　振替口座からの現金の払い出しも、maestro cardなどではなく、小切手方式のEuroscheckだったし……。
　時代の変化はめまぐるしいです。便利になった反面、常に情報を集めていなければならず、ついていくのが大変。

Erika 様へ
ここ数年 DKB VISA を使っている私の認識では、クレジットカードの買物にも現金払出しにも手数料や利子を払うことは EC カードと同様に全く無く、もしそのようなカードをご利用なら損をなさっていると思います。DKB で EU圏外で買物の際に発生するのは「EU圏外での利用料金」で、先程「手数料」と書いてしまって誤解を招いた部分は修正しましたのでご了承ください。
ドイツ国内発行のクレジットカードには、国外現金引出しは手数料無料のものでも、通常この「EU圏外での買物時の利用料金」が曲者としてついてきますが(約1.5%~1.8%)、最近、これさえも撤廃したカードもでてきました。
http://www.gebuhrenfrei.com/　　<-- ご参考まで。これなら日本での現金払出しも買物も手数料フリーです。

> 利子の非課税枠（単身者で年800ユーロくらい）申請は、1つの銀行にしか提出できないので
「1つの銀行にしか提出できない」というのは間違っています。
私自身はいくつかの金融機関に申請を出しています。重要なのは、全部の金融機関に提出している申請額の合計時に、許容されている非課税枠の上限を超えないように調整することです。以前、法改正で非課税枠が大幅縮小された時は、各行とも前もって「もし異存無ければ申請額の約半額に自動変更します」と郵送通知が来て、自分で変更せずとも大丈夫でした。申請額を変更するのもFAX一枚でOKなので、そんなに面倒ではありません。皆さんも、銀行の月々の明細書を見て、Zinsen, Solidalitaetzuschlag といったものがちょくちょくと引き落とされているようなら、Freistellungsauftrag の申請しておくと損しませんよ。

　「利子の非課税枠（単身者で年800ユーロくらい）申請は、1つの銀行にしか提出できない」という書き方では、確かに間違いですね。正しくは、「ひとつの銀行に利子の非課税枠一杯まで免税申請を出すと、他の銀行にはもう出せない」書くべきでした。
　なぜなら、この非課税枠というのは流動的で、私が最初に申請を出した90年代と比べ、今は非課税枠そのものが約半分に削減されてしまっているからです。私は、ドイツの口座は日本から送金しやすいポストバンクに統一し、ポストバンクに「非課税枠限度一杯」ということで免税申請を出してあります。

　もちろん、「全部の金融機関に提出している申請額の合計時に、許容されている非課税枠の上限を超えないように調整する」ことができれば、複数の金融機関に免税申請を出してもいいのですが、そうすると、非課税枠そのものが削減された場合には、全ての申請をし直すことになるでしょう？　金融関係者ならいざ知らず、素人は、いつ非課税枠が削減されたのか、気が付かないことが多いですからね。
　それとも、金融機関Ａと金融機関Ｂにそれぞれ、非課税枠の半分ずつの免税申請を出しておくと、非課税枠が削減されたときにも、自動的に削減幅に連動して変更してくれるのかしら？

　ドイツ国内で発行されるクレジットカードが、欧州内での買い物・現金引き出しに手数料を徴収しなくなったというのは、欧州再統合で、為替変動も関係なく、振り替え手数料も掛からなくなったことが関係しているでしょうか？
　2006年頃だったか、初めて欧州域内で、それまで掛かっていた高額の振替手数料がBIC, IBANなどを明記することを条件に無料になったときには、感激しました。90年代は、ドイツからオーストリアに送金すると、ドイツ側、オーストリア側の双方で手数料を取られて大変でした。結局、Euroscheckを制限ぎりぎり（１枚400マルク）で切って、1枚あたり当時確か3,50 DMくらいだった手数料を払うのが一番安上がりでした。

　でも、ここでまるこさんの最初の質問に戻るのですが、つい最近まで、わたしの記憶では、Postbank でも、Sparcard ではなく、EC-Card　の Maestro機能を使ってドイツ国外で現金を払い出すと、１回に付き3,50 EURくらいの手数料が取られていたような気がするのですが。
　今は、その手数料も取られなくなったのですか？　それとも、まるこさんが恐れているように、Maestroカード機能そのものが廃止されてしまったのかしらね？

　私が持っているクレジットカードは、ドイツ国内で発行されたものではなく、アメリカのカード会社が日本の金融機関に貸与しているものだから、利用額はドル換算した上で円建てで請求される。そういう形だから、多分手数料が掛かるのだと思います。

　ポストバンクのＥＣカードは、昨年末にカードの提携先を変更し、磁気テープや従来のチップに加えて新たなチップを導入し、スキミング（カード偽造による不正使用）防止効果を高めたそうです。
　その関係で、マエストロとの提携が解消され、結果として、現金引き出しや買い物に使えるのは、ドイツ国内と欧州内数カ国等、地域が限定されたそうです。
　ポストバンクだけではなく、他のドイツの銀行も同様のカード仕様変更をしている例が多く、マエストロカードは既に発行されているカードの有効期限が切れ次第、廃止の方向とか。

　つまり、昨年末以降に発行された新しいＥＣカードでは、もう日本では現金の払い出しは出来ません。
　従来のマエストロ提携のＥＣカードは、カード有効期限内はマエストロカードとして使用可。つまり、日本でも現金払い出しが可能です。この場合の手数料は、利用額の1,85%。

　ポストバンクの預金を日本で払い出すためには、Sparcard利用で、年10回までは無料。こちらは将来的にも、カード仕様変更の予定はないそうです。ポストバンクと提携するクレジットカード利用の場合、年会費が掛かります。
　またドイツの場合には、日本やオーストリアのように、住民票や滞在許可がなければ銀行口座が開設・維持できないということは、基本的にはないそうです。

　Sparcardも、私が所持するカードより利率のいいものなど、いくつもの種類が出ているようですが、詳細を確認しようとしたら、通常の窓口では、Bankberatungに行けと言われ、Bankberatungでは、私のカードを見て預金残高を確認の上、「貴女の貯蓄高では、利率のいいカードに交換する意味がありません」と言われて苦笑。貧乏学生では、上客にならないってこと？　まぁ、当然ですが。
　というわけで、私は単に預金をドイツ国外で引き出すためだけにSparcardをもっていたのだから別にいいのですが、多大の預金のあるポストバンクの「上客」の方は、資金形成窓口で相談して、利率のいいSparcardの情報を集めるといいと思います。何か耳寄りな情報が入ったら教えて下さい。

　それにしても、システムの変化が激しく、尚且つ、この掲示板を見る限りでは、そういうシステムの変化に疎いのは、実社会から隔離されたような生活をしている私だけではないらしいということでビックリしました。

　ちなみに私は、今の固定電話契約を３月で打ち切るとドイツテレコムから連絡が入ってびっくりして事情を訊いたら、私の固定電話契約料金システムは、10年以上前のもので、廃止になるから、新しいシステムに乗り換えて欲しいとのこと。別に基本料金や通話料金が高くなるわけではないのですが、新しく契約しなおすと、最低12ヵ月は基本料金を払わなければならない。つまり、その間に私が帰国することになったら、基本料金分はただ払い。
　「３月以降は電話はなくしたら？」と言うけれど、引越しその他で一番電話が必要な時期。しかも私の場合にはインターネットも電話線経由だから、インタをネット接続もできなくなる。まぁ、昨今はプリペイドの携帯電話やインターネットスティックもあるようですが……。不便です。
　そんなことになるのなら、もっと早くに契約変更できるように通知してくれれば良かったのに、不親切ですよ。もし、10年以上前からドイツにいて、電話契約をその間に変更していず、１年以内に帰国予定のある方は、私と同様のことが起こりえますので、ご注意を。

Erika様

わざわざ調べて下さり有難うございました。ポストバンクカードを使ってマエストロで現金を引き下ろせると喜んでいただけに残念です。別の手段を考えてみることにします。いろいろな情報、有難うございました。

　忘れた頃に話題をぶり返して恐縮です。

　ポストバンクに照会した情報に基づき、現行のマエストロカードは、有効期限内は有効で、日本の銀行のＡＴＭでも現金が引き出せる、と先に書きました。が、その後、ドイツのポストバンク側で方針変更があったようですので訂正しておきます。

　13年末まで有効のはずの私のマエストロカードの代替として、先日、ポストバンクから新たなキャッシュカードが送られてきました。
　新しいカードは、ドイツ国内では従来のecの代わりにgirocard、欧州域内とトルコなど一部の国では、従来のmaestroの代わりにV-payとして機能し、偽造に対する安全性が高められているとの事。但し、V-payと提携していない国での現金払い出しには、クレジットカードを利用して下さい、と説明書にあり。Sparcardの現金払い出し機能が利用できるとは書いてありませんでした。
　従来のマエストロカードは廃止し、代替カードを最初に利用してから何週間かで、自動的に使えなくなるから、その前にGeldkarteから残金を払い出して下さいとのこと。
　マエストロカードを利用していた方は、ご注意下さい。


　尚、ドイツテレコムの固定電話基本料金については、ドイツ国外に転出の場合には、例外規定で、最低契約期間である24ヵ月が経過していなくても解約できるとのこと。但し、解約は、ボンのテレコム中央センターに書面で申し入れなければならないそうです。
　この点も、2月にテレコム側からわざわざ電話があり、帰国の際には解約できるからということで新契約を結びましたので、訂正しておきます。

　尤も、テレコムの店舗に訊くと、国外転出だろうが何だろうが、24ヵ月は基本料金を払わなければならないとの一点張りで、ちょっと不安です。
　企業の駐在員などでは、固定電話や携帯電話を契約しても、契約満了以前に帰国する人は多いはずだと思うのですが、国外転出の際の特例解約をした人の例をご存知の方がいらっしゃいましたら、情報をお願い致します。